生徒の皆さん、おはようございます。今週末は文化祭ですね。今皆さんはその日のためにクラブで、クラスでいろいろと準備に追われていることでしょう。
ところで、文化祭という文字は文化という単語と祭りという単語で構成されていますね。では文化祭とはいったいどのような意味なのでしょうか。また、どのようなことをする祭りなのでしょうか。生徒の皆さんにそんな素朴な疑問を抱いていただきたいと思うのです。学ぶものとしての基本的な態度は、素朴な疑問を抱き、それを明らかにしようとする姿勢です。文化とは何だろう、祭りとは何だろうと問いただして見ることが皆さんにふさわしい態度であると思います。本日はこの文化祭の本来の意味について皆さんに紹介をしてみたいと思います。
文化という単語を和英辞典で調べるとCulture(カルチャー)という単語に至ります。では、カルチャーとはどのような意味なのでしょうか。今度は、英和辞典を引いてみましょう。そうすると、文化・文明という単語が出てきて、そのあとに、耕すという意味でもあると書いてあります。では、文化・文明と耕すとの関係はなんなのか、これもきっと皆さんは疑問に感じることでしょう。この疑問を解決する為には、カルチャーの語源を調べて見ることが必要なようです。
文化の語源は古代ギリシアに発し、Cultia(カルティア)といいます。今、世界を震撼させている国家ギリシア、すなわち3000年も続いた国が消えるか消えないかの瀬戸際にあるあのギリシアという国で、今から約2500年以上も前に使われていた単語で、その当時は人間が自然界に働きかける、耕すという意味でした。それが、現在のイタリア・フランスなどのラテン語圏からイギリスの英語圏の国々で活用され、Culture(カルチャー)即ち、人間が自然界に働きかけて生産される総てのものという意味になったのです。このような単語は江戸の時代には日本にはありませんでしたので明治になってこれを思想家西周(にしあまね)という人物が文化と翻訳したわけです。
ですから、文化祭の本来の意味は、私たちが自然環境や社会環境に働きかけ、創造したものをお互いに発表し、その成果を喜ぶということになります。皆さんが今、この1年間の成果をまとめて発表しようとしている人も、何かおいしいものを作ってみんなに喜んでもらおうとしている人もみな文化活動をしているということになるのです。そして祭りですから、そのような活動を自分だけで楽しむのではなく、多くの人々とともに楽しもうということになります。文化祭の日はみんなで楽しく、そして外から来られる方々にも楽しんでいただくようにしたいものです。さて本日の話はこれで終わりです。本日も私の話に耳を傾けていただき、感謝します。どうも有り難う。
(10月5日 合同朝礼)