生徒の皆さん、おはようございます。第3試験の終了とともに、前期が終わりました。皆さんにとって平成23年前期は充実した毎日でしたか。本日から4日間、秋休みに入りますが、この間に前期をしっかり振り返って、4月の初めに立てた計画通りに進んでいるか、計画倒れになっているかを確認し、改めて、後期に向けて新たな目標を掲げ、確実にその計画を進めるよう、体調や精神を整えていただきたいと思います。
ところで、皆さんの中には4月当初に立てた計画がうまく運んでいない人がいるのではないかと思います。その原因について、高校卒業後のアンケートや聞き取り調査に答えている内容がほとんど共通していることを知っていますか。その失敗の原因はなんだと思いますか。それは、携帯の使用方法にあると答えているのです。そこで、ここでは一人の生徒の失敗談を皆さんに紹介してみたいと思います。その女子生徒は中学校時代まことに優秀で、ベネッセの主催する試験やその他の有名塾の模擬試験でトップクラスにいつも名前が載っている生徒で、中学校の教師も保護者も彼女に大きな期待を寄せておられたようです。彼女が府内トップの公立高校に合格した時、かねてから約束していた携帯を両親から与えられ、その携帯を使用するにあたっていろんな約束をして活用しました。たとえば、学校では決して使用しない。塾などに行く時に自分の居場所がわかるように保護者に連絡する。自宅に帰ったら、勉強時間には携帯を切る、等です。
1年の夏休みまで彼女はこの約束を守り、充実した高校生活を送っていましたが、夏休みが終わったころから、彼女の生活に少しずつ変化がみられるようになりました。彼女はクラスでも仲のいい友人から何かとメールで相談を受けていたのですが、彼女はいろんな場所でリーダーとして活躍をしていたこともあり、悩みの相談などを受けるとその返信をこまめにしていたのです。そのうち一人の親友が心に深い悩みを抱えるようになり、その相談を繰り返ししてくるようになり、いつの間にか与えられた時の約束を破って、親に内緒の本来なら学習をしている時間に、自分の勉強部屋でメールを交換するようになってしまったのです。友人のために、親切に思ってメールの返信をする。そのうちまたメールが入る。いつの間にか、学習に集中できなくなり、その友人の悩みが解決してメールがなくなると、反対に自分のほうからメールをし、学習している時間にメールが来るのを待つようになり、気が付けば受験生になってもその習慣から脱皮できなくなりました。成績は徐々に下がっていって、親とけんかになり、教師のいうことも耳に入らず、そして希望する大学にはことごとく失敗し、今、浪人しているというのです。
携帯をうまく活用するのではなく携帯に振り回された青春が皆さんの周りに沢山いるという事実を考えて、改めて、携帯に振り回されないように、活用されることを願ってやみません。最も大切なことは、学習をするとき、身の回りをシンプルにして管理し、やるべき学習に一心不乱に集中できるようにすることです。後期はこの姿勢を全員でもって、取り組みましょう。さて、本日の話はこれで終わりです。本日も私の話に耳を傾けていただき、感謝します。どうも有り難う。
(10月21日 前期終業式)